心臓疾患とは?
心臓に関連する疾患にはどんなものがあるでしょうか。
不整脈、心筋梗塞、狭心症、血管まで含めて考えると高血圧などもありますね。
それらに対して鍼灸でどんなアプローチができるのかをここでは説明したいと思います。
心臓の役割から診る
心臓は血液を送り出すポンプの役割をする臓器です。
心臓は心筋という筋肉で構築された臓器で、24時間休むことなく働き続けるとても丈夫な臓器です。
常に動いている臓器ですから、本来は疲れもたまりにくいはずなのですが、、
なかなかゆっくり休めないと心臓の疲労も回復しにくい状態となります。
ストレスが心臓の働きに影響
心臓の動きは自律神経の影響も受けます。
過剰なストレスが常にかかっている人では、自律神経も交感神経優位になり、心臓に負担をかけている可能性があります。
電気信号で動く心臓
心臓は洞房結節(ペースメーカー)という部分から規則正しく発生する電気信号で拍動しています。
心臓の細胞の中には電気信号を発生させる場所がたくさんあります。
洞房結節からの電気信号がちゃんと出ていれば問題ないのですが、なんらかの原因で電気信号がちゃんと発生しなくなると心臓の色んな細胞がそれぞれ拍動しようとしてしまいます。
それが不整脈の原因にもなります。
さらには細動という状態では、正しい拍動でなく弱く細かい拍動しかできなくなり、心不全にもつながってしまいます。
東洋医学でみる心臓と他の臓器との関係
①肝(肝臓)
肝臓は疲労の回復をする臓器です。
肝臓の機能が弱ると心臓の疲労を回復することもできなくなるため、常に働き続ける心臓はどんどん疲労を蓄積していきます。
心臓を休めるためには肝臓を休めることも必要でしょう。
肝臓を疲れさせるものには以下のものがあります。
- 過剰な疲労、ストレス
- 酒、薬、サプリメントの影響
- 慢性的寝不足
②腎(腎臓)
腎臓は血液をろ過して解毒をする臓器です。
体内のミネラルバランスを調整する機能もあります。
腎機能が低下しミネラルバランスが崩れると、心臓を正しく動かす機能が低下します。
神経伝達にはナトリウム、カリウム、マグネシウム、カリウムなど多くのミネラルが関係しています。
心臓を正常に動かすためにも腎臓の機能を正常に保ちましょう。
食事では、水分と塩分を適量とることが大切です。
足がつりやすい方はそのあたりも注意してみましょう。
東洋医学では腎は気を納める臓器です。
疲れやすい、息切れがしやすいという方は腎からの影響も考えられます。
③肺
肺は酸素を身体に取り込む臓器です。
一番新鮮な酸素を含んだ血液は、真っ先に心臓に送られ、その後全身にいきわたります。
大気の状態が悪かったり、衛生環境が悪い場所では肺からの影響で心臓にもストレスがかかります。
衛生状態を良好に保つことも心臓にかかる負担を軽減します。
口と心臓の関係
虫歯や歯周病も心臓に影響しています。
口から虫歯の菌などが血液中に入り込み心臓に感染すると、免疫細胞が戦った結果、心臓の疲労を加速させてしまいます。
歯の健康は心臓の健康、さらに全身の健康に関わっています。
心臓への鍼灸治療
鍼灸治療では、不整脈や高血圧に対する特効穴(ツボ)がいくつか存在しています。
そのツボに鍼刺激を加えることで症状の改善をはかります。
さらに先般述べた心臓以外の他の臓器の機能を診て活性化させることで心臓病の悪化を防ぐ、予防の治療をします。
部分への治療と全身の治療を組み合わせることで相乗効果を狙います。
心臓は命にかかわる臓器ですので、救急医療は病院できちんと受けましょう。
そのうえで、予防と生活習慣の改善は鍼灸治療を併せて行うと良いと思います。
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広島県呉市川尻町の鍼灸院・整体院【悠心堂】でした。
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