患者さんからのヒント
「先生、このツボ知ってる?」
2ヶ月前から来られている患者さんより、『安心』という雑誌を紹介していただきました。
加齢黄斑変性と、それに伴う眼精疲労で来院されている男性の方です。
雑誌を見たところ目の特効穴として『新明』というツボが載っていました。
眼に効くツボはたくさんありますが、このツボは初めて知りました。
近年発見されたツボのようで、大学や勉強会でも聞いたことはありませんでした。
「実験台にしていいから試してほしい!」
あくまでもツボの反応を診ながらですが、勇気を出して申し出てくれた患者さんに感謝して、試してみることにしました。
『新明』とは
新明のツボの説明です。
中国の眼科医が1970年代に発見したツボです。
『新明』の場所
耳たぶの裏側、中央部分、軟骨の下にあります。
硬くなっていると、つまんだときに痛みやズーンとした感じ、ジンジンした感じがあります。
『新明』の効果
近視や乱視、白内障、緑内障、加齢黄斑変性症に効果があるとされています。
また、眼だけでなく脳の疲労にも良いようです。
『新明』への鍼治療
患者さんの耳に実際に鍼治療をさせて頂いた写真です。
私は耳たぶの触診をするのですが、それは脳ストレスの診断で行います。
耳にも硬さ、コリがあります。
耳たぶや軟骨は、脳が疲れやストレスを感じると硬くなります。
また、柔らかすぎるのも良くないです。
通常は硬すぎる人がほとんどですが、脳の病気や心の病気のある方だとぐにゃぐにゃに柔らかくなることがあります。
鍼治療をする前後で比較すると・・
耳の硬さが全体的にゆるんだように感じました!
患者さんからも眼がスッキリした感じがすると言って頂きました。
鍼をはずしたあとは、円皮鍼(えんぴしん・おきばり等)というシールになっている鍼を貼りました。
とても短い鍼で、数日貼っておけるものです。
効果を持続させたいときに貼ります。
東洋医学的に診る眼の症状
東洋医学では、眼は肝臓と関係があると言います。
今回の患者さんは、元々は肝臓の強い方だと思われますが、オーバーワークにより肝臓で疲労を代謝する機能が落ちていると感じました。
仕事がバリバリできて、休まない人に多いパターンです。疲れていても動けてしまうので、休息することが苦手なタイプです。
また首のコリも強く、眼に関連する筋肉のコリと眼周囲の血流の低下があると診断しました。
内臓的なアプローチと、筋肉のコリへのアプローチ、さらに今回『新明』を組み合わせて脳ストレスへのアプローチを行いました。
疲労が回復し眼の症状が改善することを狙って、治療を続けていきます。
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広島県呉市川尻町の鍼灸院・整体院【悠心堂】でした。
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