痛みの原因は脳のDLPFC!
7月12日のNHKスペシャルで腰痛の特集をしていました。
骨にも
筋肉にも
異常がない・・・
それなのに痛い!
原因不明の慢性腰痛、その原因は脳にあった!
“原因不明の腰痛”を抱える患者の脳の伝達を調べたところ、
脳のある部分、DLPFCの働きが弱くなっていたそうです。
DLPFCとは
脳の左背外側前頭前野という場所で、頭の左前のあたりにあります。
ここがどういった働きをするかというと、
痛みの抑制に関連しています。
そのため、DLPFCの働きが低下すると痛みを抑制する機能まで低下してしまうのです。
またDLPFCはうつ病の患者さんでも機能の低下がみられるため、
うつ病の原因になる場所ではないかとも考えられています。
恐怖がDLPFCの働きを低下させる
痛みがあると、動くのが怖くなりますよね。
動くと痛くなるんじゃないか・・
しびれが出るんじゃないか・・
そんな”怖い”という恐怖の感情がDLPFCの働きを低下させてしまうのです。
恐怖を取り除く最新の腰痛治療
①腰痛に関する正しい知識を得る
番組の中の実験です。
175名の方に腰痛に関するビデオを10日間にわたり観てもらうというものでした。
内容も、長い時間観るのではなく、腰痛の正しい知識を知ってもらうためのものです。
正しい知識を得て、わかってなかったことを知ることで恐怖の感情を緩和させます。
番組中ではこの実験により38%の方に腰痛が多少なり緩和するという結果が出ていました。
②1回3秒、腰を反らす姿勢をとる
※痛みやしびれがでる場合はこの姿勢をとらないでください。
1回3秒、一日の中で数回この姿勢を意識してとっていきます。
後ろに腰を反らす姿勢をとることで、
動かせるという感覚を身体がおぼえることで、自信がついて腰痛に対する恐怖を緩和させます。
番組中では、この①と②の実験により50%の方が腰痛が緩和する結果が出ていました。
脳循環を改善させる鍼灸治療
ここからは番組をみた感想と、当院の鍼灸治療による腰痛の治療について書きたいと思います。
番組の内容をみて・・
日々おこなっている鍼灸治療の裏付けを得られたように感じました!
当院に腰痛の患者さんが来られたら、まず全身の治療からはじめます。
腰だけでなく、内臓や脳も含めたカラダ全体の循環や伝達を改善することにより、腰痛の症状改善を図ります。
そして全身の治療と同時に、腰の痛みがある箇所へピンポイントでアプローチします。
全体と局所の治療を並行して行うことで相乗効果を狙います。
番組中ではDLPFCという脳の箇所の循環が関係していると言っていました。
これは、鍼灸治療で脳の循環改善をすることで腰痛にも効果があるという風にも解釈できると思いました。
特に鍼灸院に来られる方は、病院などで色々と治療をした結果改善しなかったという方も多いため、
腰以外の部分からアプローチしていくことも大切だと思います。
また、腰痛を西洋医学的に診た場合と東洋医学的に診た場合では”みえる原因”も変わってきます。
なかなか治らない慢性腰痛に悩まれている方…
腰だけでなく、カラダそのものを元気にする治療をしていくことが遠回りなようで一番の近道かもしれません。
今回のNHKスペシャルでDLPFCという具体的なポイントが示されました。
以前から脳循環・神経伝達と腰痛の関連に着目した鍼灸治療を行っていましたが、
これからは更に一歩進んだ治療ができそうです。
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広島県呉市川尻町の鍼灸院・整体院【悠心堂】でした。
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