手は、人の身体の中で最も複雑な動作をする部位です。
何をするにも手を使わないことはないですし、
手に痛みがあると日常生活の様々な動作が制限されてしまいます。
手に痛みが出る人物像とは
悠心堂に手の痛みの治療を希望されて来られる方を診ていると、2つの人物像が浮かんできました。
- 50代の女性で、更年期を迎えホルモンバランスを崩し、身体の回復力が落ちている方。
- 20代後半で、日常的にパソコン作業が多く、手の疲労がピークに達し痛みが出て治療を受けに来られる方。
どちらも共通することとして、疲労が回復出来ていません。
回復できるカラダになっていないため、なかなか治らない状況に陥っていると判断しました。
手に痛みがあらわれる原因
当院でも特に多い関節リウマチと腱鞘炎について記載します。
関節リウマチ
関節リウマチは自己免疫疾患といわれ、免疫細胞が関節を攻撃し炎症が起きる状態です。
手の第2・第3関節や足の指などの小さい関節からはじまり、次第に全身の関節に広がっていきます。
朝のこわばりが特徴としてあげられ、昼になるほど痛みも楽になる傾向にあります。
原因ははっきりと分かっておらず、ウイルス感染との関連もあると言われています。
悠心堂では、免疫力に着目して治療計画を立てています。
手のこわばりに使うツボ『八邪穴』
指と指の間に『八邪』というツボがあります。
左右で8か所あり、手のこわばりやしびれ、痛みなどに使います。
関節リウマチの症状に悩んでいる方にはオススメのツボです!
腱鞘炎
腱鞘炎は、手、腕の痛みとして表れます。
日常生活で手を酷使するなど、使いすぎにより炎症を起こして痛みが出ます。
その背景には、疲労がなかなか回復できない等、手に痛みが出やすい体質が隠れています。
手の痛みに対する鍼灸での治療法
悠心堂の鍼灸では手の痛みに対し、局所の治療と全身治療の2つの視点から治療を行います。
〈局所治療〉痛みをとる
局所の治療は痛みをとることが目的です。
炎症が起きている場所、熱を感じる場所を探して的確に処置することで痛みを抑えます。
主に3つの手技を患者さんに応じて使い分けています。
①散鍼(さんしん)
散鍼とは、鍼を痛みのある場所に細かく何度も浅く刺していく手技です。
何度も刺すというと痛そうですが、鍼自体とても浅くしますし、実際に炎症がある場合にはそれほど鍼の痛みを感じません。炎症を引かせるため、治療後には動かしやすさを実感してもらえることが多いです。
鍼を刺してすぐ抜くため即刺即抜(そくしそくばつ)とも呼ばれる手技です。
②直接灸(ちょくせつきゅう)
お灸を直接、皮膚の上で行います。
炎症がある箇所にお灸をすると悪化するのではないか?
と思われますが、
熱をもって熱を制するという考え方で、一瞬だけ熱の刺激を加えることで炎症を抑えます。
熱を感じてすぐ消すため、大きなヤケドが残ることはありません。
↓↓実際のお灸に関しては以下の動画もご覧ください。
③腕・肩の整体
手・腕に痛みが出るときには、その周囲の筋肉も緊張しているパターンが多くみられます。
筋肉をしっかりとほぐいていくことで、固くなった関節が動かしやすくなります。
痛みの軽減・関節を動かしやすくすることを狙って行います。
〈全身治療〉体質改善で回復力を高める
局所の痛いところの治療と併せて、全身治療で内臓の活性化を図ります。
なかなか休めない
治し方が分からない
色々理由はあると思いますが、なかなか治らない原因は、ここにあります。
根本的に治す治療ができていないと、なかなか症状も良くなっていきません。
疲労を回復させ、免疫力を高めるためには内臓から活性化させていく必要があります。
全身治療は遠回りなようで、治すための一番の近道だと思います。
まとめ
つらい症状を改善させるには、まず局所の炎症をしっかりと取ることが必要です。
そのために手・腕・肩と疲労を回復させ炎症を鎮める治療をします。
それと同時に全身治療をすることで、
自律神経や内臓など身体の根本的な部分から改善を図ります。
私が今まで治療をしてきて感じたことですが、全身治療を組み合わせたほうが、局所の治療だけをしてきた時と比べて、明らかに良くなる速度が違います。
それに全身治療をすることで、身体のだるさや疲労感などが改善されるなど、様々な良い効果が表れます。
なかなか良くならなくて困っている方は、一度鍼灸治療を受けてみられることをオススメします。
悠心堂では、手の痛みのない健やかな生活のために、精一杯の治療をさせていただきます。
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広島県呉市川尻町の鍼灸院・整体院【悠心堂】でした。
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