どこにかかっても治らなかった腕の痛み

筋肉・関節のお悩み

今回は実際の症例を紹介します^^
腕の痛みに鍼が非常によく効きました。

50代、女性の患者さん

先月からお越し頂いている患者さん。
50代女性で、右腕の痛みにお悩みとのこと。
痛みの場所は前腕部の外側で、肘に近い場所です。

肘を曲げ伸ばしすると、カチカチ、パキパキと音が鳴ります。
関節に制限があり、肘が伸び切りません。

草とりなど腕をよく使う仕事をしたあとは特に痛みが出るそうです。
痛みもズキズキ痛いわけではなく、どちらかというと鈍い痛みなようでした。

整形外科や整体、鍼灸など3か所で診てもらったものの治らないから諦めた方がいいと言われたことから、
初診時も治療に対し少し気が引けているような、そんな印象を受けました。

はじめ簡単に診させてもらっただけでも、決して治らない症状ではないと思いました。
関節の制限に関しては難しそうでしたが、腕の痛みに関しては改善する余地がまだまだあると感じました。

その理由は、以下に書いていきますね。

パンパンに張った腕の筋肉

まず腕を触らせて頂くと、腕の筋肉の張りが強く極度に腕の疲労がたまっている様子でした。
ただ、普段から腕を過剰に使い過ぎているというわけではなさそうです。
お話を聞いても平均的な家事・労働のレベルでした。

ということは、疲労を回復しにくくさせている原因がありますので、内臓から回復させる必要があると思いました。

しかし、まずは症状を改善するために、腕の筋肉の緊張をほぐして、疲労を回復させなければいけません。
腕周りの張っている筋肉と、経絡の流れの上にあるツボお灸をしていきました。

鍼灸の刺激によって、筋肉の緊張がほぐれて血流が改善し、痛みを緩和する効果が表れます。
これだけでもかなり腕が楽になります。

舌診、舌の色・形でわかる内臓の状態

舌を診ると、様々な内臓の状態がわかります。

舌を出してもらった時、まず舌が小さくしぼんで、しわがよっていました。
これは栄養状態が悪く舌が痩せてしまっている状態です。
食事の内容などではなく、血液の流れが悪く栄養をうまく身体の必要な場所に運べていないと思いました。(食事に関してはもっと詳しく聞く必要があります)

また、舌の先端に黒く色素が沈着していました。
舌の先の方は、身体の上部の問題を表しています。心臓・肺・脳などです。
今回は血流の悪さから特に心臓から血管系の問題だと判断しました。

内臓への施術のポイント

それらの情報から、血流を良くし、栄養状態を改善する施術をしていきます。

まず治療のベースとして、身体を根本から活性化させるために胃の気を高める鍼(特に足三里というツボを使います)
骨盤から下半身の血流改善の鍼と、ふくらはぎの整体

東洋医学的に栄養を運ぶ臓器として(脾臓・膵臓など)と小腸
血液を貯蔵する臓器、(肝臓)

そのあたりを活性化させるように鍼灸と整体の施術を行いました。

治療の経過

現在初診から1ヶ月、5回治療をしました

腕の痛みはだんだん気にならなくなりカチカチという関節の音も鳴りづらくなってきたとのことです。
舌の色も治療後はハッキリわかるほど改善しています。

ただベースとして血流が悪くなりやすいので、そのあたりをサポートして内臓が元気になるにはもう少し時間がかかりそうです。

鍼灸で体調を整えながら、内臓を元気にしていくと身体の色んな症状に変化が出てきます。
それらをしっかり観察し診断しながら治療をすすめていきたいと思います。

 

写真と症例を紹介させて頂きありがとうございました^^

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広島県呉市川尻町の鍼灸院・整体院【悠心堂】でした。
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